こんにちは、丸の内OLの玲奈(@reinabb3)です!(•̤̀ᵕ•̤́๑)
今日は、アルトコインのNEM(ネム)についておさらいしようと思います。
NEM(ネム)とは?
NEMはNew Economy Movement(新しい経済の動き)の略語で、
国や政府などの機関に縛られない新しい経済活動を目指すことを目標としたプロジェクトの名称です。
Bitcoinをはじめとする仮想通貨が誕生し、メリットだけでなく実際に利用した際の課題も出てきました。
この課題を解決し、自由な経済圏を創出するという目標のもと、生まれたプロジェクトがNEM(ネム)です。
Utopianfutureというチームが開発し2015年に発表されました。
このプロジェクトメンバーに日本人がいたことで、NEMは日本でも注目を集め有名になりました!
NEMの仮装通貨の単位はXEM(ゼム)と表記されます。
時価総額ランキングでは、上位5位にも入っています( ๑❛ᴗ❛๑)۶
総発行量の8,999,999,999XEMがすでに発行され、1,600人の投資家に均等に分けられています。
そのため、これ以上コインが増えることはなく、取引承認の報酬はコインではなく、取引手数料が報酬として支払われるのです。
そのためNEMには、Bitcoinのようなマイニングという承認作業がありません。
NEM.io財団って?
1月のNEM流出事件を受け、この財団名が気になった方も多いのではないでしょうか。
2016年に国際的な親組織とするべく、シンガポールに 保証有限責任会社である NEM.io Foundation(NEM財団)を設立しました。
NEM財団はNEMの普及と教育を促進するために各地で活動しています。
また、ブロックチェーンの開発や管理も行っています。
テックビューロ社のCEO朝山氏もNEM.io財団の理事(評議会員)に就任しています。
コインチェックのNEM流出事件を一番で、明言したのはNEM財団会長の Long won氏でした。
NEM財団はその後も、事件解決に向けハッカーの追跡などに尽力していました。
NEM(ネム)のPOIって?
NEMの最大の特徴はProof of Importance(プルーフオブインポータンス)を採用している点です。(`・ω・´)
Proof of Work、Proof of Stake、Proof of Importanceはそれぞれ、ブロックチェーンの生成における各ブロックの承認者の選定方法に関するアルゴリズムです。
中でもNEMのProof of Importanceは非常に革新的として注目を集めています。
ここで、Proof of WorkとProof of Stakeをもう一度おさらいしましょう。( ◞・౪・)◞
Proof of Work
Proof of WorkはBitcoinやEthereumにも使われていますが、これらのコインを「稼ぐ」ためには、 高度なコンピューターを稼働させてマイニングをする必要があります。
保有する計算パワー(仕事量)が大きい人ほど、コインを稼げる可能性は高くなってゆきます。
Proof of Workはブロックを生成するのに、お金も時間も労力も要する仕組みにしました。
ブロックチェーンへの攻撃も大量のコンピューターパワーが必要なので、犯罪者が割りに合わない!!と言って攻撃する動機をなくすようにするためです(๑•̀д•́๑)
しかし、技術が進歩するにつれて、マイニングに特化した高性能なコンピューターにお金をかけ、電力も大幅に消費するようになり、一般の人々の参加はハードルが高くなっていきました。(;・ω・)
現在、マイナーは中国人がほぼ占めています。
限られたお金持ちの人々だけがマイニングによって、さらにお金持ちになってゆき、報酬が偏ってしまいました。
2009年に開始したBitcoinは、トップ1%保有者が全体の80%のBitcoinを保有していると言われています。
Proof of Stake
Proof of Stakeは、Proof of Workの問題を避けるために採用されました。
従来のマイニングに代わって、計算量ではなく、いくらコインを所有しているかということを指標としました。
より古くから、より多くのコインを持っている人が報酬を得られる仕組みにすることで、コンピューターのパワーを抑えることができます。
また、Proof of Workの問題点の一つでもある「51%問題」に強力であるとされています。
51%問題とは悪意ある個人またはグループより、ネットワーク全体のマイニング速度の51%を支配し、不正な取引(二重払い)が可能になる問題です。
Proof of Stakeは圧倒的なコインを所有しなければならないので、攻撃するコストは計算量よりも高いです。
また、非常に多くのコインが攻撃されてしまうと、それにより自身のコインの価値も下がってしまうため、攻撃のインセンティブもあまりありません。
Proof of Stakeは51%攻撃のリスクを軽減できると期待されています。
しかし、このProof of Stakeも結局は資金力が高い人が多く所有できるので、Proof of Workのように限られた人々に富が分配されてしまうのです。゚(´つω・`。)゚。
Ethereum(イーサリアム)は、現時点ではProof of Workを採用していますが、今後Proof of Stakeに移行する予定です。
Ethereumの詳しい情報は玲奈ブログでチェック!
Proof of Importance
NEMの採用しているProof of Importanceは、持っているお金だけではなく、NEMネットワークを積極的に使う人が報酬(XEM)を得られる仕組みです。
莫大な計算処理を必要とせず、大幅な電力を消費することがないので、とてもエコなシステムとして注目されています。
NEMネットワークに貢献すれば誰でもXEMを手に入ります。
Proof of Importanceの主な目的は、富の再分配、平等な機会であり「世間一般の人」に力を与えることです!
頼もしいですね‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/››
NEM(ネム)のハーベストって?
取引を承認したことでBitcoinを報酬としてもらうことをマイニングと呼んでいますが、NEMではこれをハーベスティング(収穫)と呼んでいます。
NEM利用者は、取引が正当だと承認してもらうために手数料を払い取引を行います。
利用者のXEM取引手数料がNEMのネットワークに参加している人々に分配される仕組みで、簡単に参加することができます!
承認は10,000XEM以上(Vested Balanceが)持っているアカウントなら誰でも行うことができます。ヾ(*・∀・)/
高性能なコンピューターを必要とせず、個人のコンピューターで報酬を得る機会があります。
NEMではこれが約1分に1回行われていて、その1分間に取引がなければ手数料が払われていないため収穫しても報酬を受け取ることはできません。
誰が収穫するか は、Importance(重要性)を元に、ランダムで決まります。
Importanceが高いと判断されると、収穫できる確率が高まるのです。
このImportanceの判断は、所持しているXEMの量、取引をした額や回数などNEMへの貢献度で総合的に判断されます。(๑•̀ㅁ•́๑)✧︎
ハーベスティングを行うには「10,000XEM」以上の残高が必要となりますが、この分量を満たしていれば報酬を得られる分けではありません。
また、Vested Balance(既得バランス)が10,000XEM以上必要なのですが、これは単純にその時の残高ではないのです。( ˙ө˙)
Vested Balanceは、1日ごとに所持しているXEMに応じて10%が加算されていきます。
単純に所有しているNEMの残高ではなくこのVested Balanceが10,000XEMを超えてからがハーベストを開始することができます。
例えば、20,000XEMを持っていた場合は、
1日目:0
2日目:2,000
3日目 : 3,800
このようにVested Balanceが増えていき、8日目に10,000XEMを超え、ようやくハーベストに参加することができます。
ハーベスティングはすぐに開始できない仕組みとなっているのです。(。>д<。)
1つのハーベスティングをするのに、多くの時間とお金をかけることでアカウントが大量に作られてしまうことを防ぎネットワークを安定させています。
2種類のハーベスティング
NEMのハーベスティングには2種類の方法があります。
簡単に言うと、PCの電源をつけたまま行う ローカルハーベスティングと、PCの電源を落とした状態でも可能な デリケード(委任)ハーベスティングです。
委任ハーベスティングは自分のPCではなく、スーパーノードと呼ばれる任意の上位ノードに作業を任せることができます。(*゚o゚*)
スーパーノードって?
スーパーノードとは通常ノードの上位版で、NEMネットワークの中核を担うノードでもあります。
委任ハーベスティングを受ける存在でもあるので、運用者はセキュリティ面を含め、監視・管理を徹底しなければなりません。
NEMのスーパーノードになるには、厳しい条件を達成しなければなりません。
例えば、3,000,000XEM以上を保有していること(日本円でおよそ8700万円ほど)、1日に4回行われる性能検査にクリアすることです。( ´・д・)
NEMのスーパーノードは、応答性能・ブロックチェーン最新状態の維持・秒間2000回のハッシュ可能・常時接続など、完成度の高いシステムを求められています。
スーパーノード運営者には高額な報酬が用意されています。
NEMのシステムにとってスーパーノードは重要な存在であり、維持するためにも高度な性能を求めています!(๑•̀o•́๑)۶
NEM(ネム)の特徴って?
価値が保たれていること
NEMは発行時に XEMを1500名に配ることで発行されています。
そしてこれ以上XEMが新たに発行されることはないため価値が下がりにくいと考えられます。
Bitcoinはマイニングによって新たに報酬として12.5BTCが発行されて報酬となります
ハーベスト(収穫)は新たにXEMを発行するのではなく、承認してほしい人が承認者に手数料としてXEMを払っているに過ぎないため、市場のXEM総量は8,999,999,999 XEMで固定されています。
優れたセキュリティ
NEMはさらにセキュリティも優れています。
Bitcoinのマイニングには、合法的なコンピューターだけでなく違法に接続されたコンピューターが使われている可能性があります。
これはウィルス感染などを引き起こすことで、他人のコンピューターをマイニング作業に参加させることが可能だからです。
NEMではこういった違法と疑われるアクセスが起こらないようにEigenTrust++というアルゴリズムを採用してセキュリティを強化しています。
EigenTrust++は、ノード(ブロックを承認するパソコン)を評価するシステムで、ノードのこれまでの動作の質を監視し、評価します。(○´・ω・`)b
こうする事で犯罪者が容易にハーベスト(収穫)を利用できない仕組みを作っています。
日本との関係
NEM(ネム)は日本と密接な関係がある事から人気が高い通貨です。
開発者の一人に日本人がいたことで、知名度を高めました。
また、Zaif取引所の運営会社である「テックビューロ」が開発する、プライベートブロックチェーン「mijin」でNEMの最新技術を使っています。
▽テックビューロやmijinについてはこちらをどうぞ(o・д・o)
NEMの3つの機能
アポスティーユ (公証機能)って?
アポスティーユは公証に使えるサービスです٩( ‘ω’ )و
ブロックチェーン上で証明書の発行や、監査、所有権の登記ができて、それを世間に証明することができます。
仕様用途は多種多様で下記のような活用が可能です。
これは、Ethereumのスマートコントラクトと似ていますね。
例えば、重要な契約書・不動産登記のような公的な資料に、ブロックチェーンを利用することで、ハッキングや改ざんを防ぎ、書類取得の時間やデータ管理が大幅に改善されることができます。
現在は紙をベースに成り立つ公証ですが、NEMのアポスティーユを使うことで、簡単にブロックチェーン上に契約記録を残していくことができます。
ネームスペース・モザイクって?
NEMには、モザイク(mosaic)と呼ばれる独自のトークンを発行する機能があり、このモザイクを発行するため必要なのがネームスペース(namespace)と言われます。
ネームスペースというのは、ネムのネットワーク上に作れるドメインのようなもので、その中で独自に使えるトークンがモザイクです(•ө•)
NEMの場合は、ネームスペース=NEM(ネットワーク) でモザイク=XEM(ネットワーク内で使用されるトークン)です。
NEMを使用する個人や企業は、このネームスペースを取得後、独自のモザイクを発行することが可能となり、様々な用途で使用することが期待されています。
マルチシグって?
NEMには、マルチシグという機能があり、ウォレットを複数で管理することでセキュリティを向上させています。
1つのアカウントに関する出金を複数人で管理することができますが、 アカウントからの出金は管理している複数人の署名が必要になります( ✧Д✧) カッ!!
署名が集まらないと出金申請が許可されず、ウォレットから通貨を引き出すことができません。
マルチシグアドレスからお金を引き出す時は他の参加者に許可を求めるリクエストが自動的に送られます。
マルチシグと言うと、仮想通貨取引所もセキュリティ面において、マルチシグが使用されています。
顧客の預かり金をマルチシグアドレスで管理し、顧客へ送金する際には、複数の許可が無いと出金ができない仕様にしています。
NEM(ネム)のカタパルトって?
カタパルトとは、NEMの機能をアップデートできるプロジェクトのことです。
Zaifを運営するテックビューロ社と、NEMの開発陣チームが共同で開発した『mijin』というプライベートブロックチェーンシステムをもとにNEMに修正&改良を加え開発したプロジェクトです。
カタパルトの技術がNEMに応用されることにより、NEMの大幅なパワーアップが期待できるのです。(◍•ᴗ•◍)
実際にカタパルトがNEMに応用されると、処理スピードが向上します。
1秒あたり4000件ほどのトランザクションが可能となるとされています。
仮想通貨の中でもRippleの取引の処理が早いと言われていますが、1秒に1000件です。
データ容量が大きすぎて決済スピードが遅くなってしまう、スケーラビリティの問題もカタパルトが実装されれば、クリアすることができます!
NEM『mijin』への カタパルト決定 (3月26日)
仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロ社が、自のブロックチェーン製品「mijin」へ大型アップデートすることが発表されました。
今回はmijinへの実装で、NEMへの実装ではありません。
カタパルトは2017年から実装が噂されていたので、今回開発に大きな進展があったことは確かなようです(๑•̀ㅁ•́๑)✧︎
カタパルトが実装されれば、送金処理スピードが飛躍的に向上します。
送金に特化したリップルの2~3倍の送金スピードを実現します。
仮想通貨の送金処理スピードは懸念材料の一つとなっているので、NEMの開発が進めば、大きな進展となります。
今回のmijinのテストがうまくいけば、NEMの実装へと進むので、年内中にもNEMへの実装があるかもしれません。
NEMの概要
発行日 | 2015年3月 |
---|---|
トークン名称 | XEM |
総トークン供給量 | 8,999,999,999XEM |
ブロックチェーン | NEM |
承認システム | Proof of importance |
開発者 | Utopianfuture |
公式サイト | NEM公式サイト |
ホワイトペーパー | NEMホワイトペーパー |
玲奈が考えるNEMの将来性
NEMは平等に皆が参加できるよう作られたシステム、高いブロックチェーンの技術、そして日本での人気もあって、今後も更に注目されそうです!
マイニングがないことからとても参入しやすいので、市場が大きくなる前に、所有しておくと良いですね。
NEM流出事件など、ネガティブニュースもあったものの、それでもNEMに対する期待感は顕在のようです。
カタパルトのNEM実装のニュースにも期待です。\(´ω` )/
玲奈おすすめのNEM(ネム)購入方法
NEMは国内取引所ではDMM Bitcoin取引所で購入することができます(n╹ω╹)η
- DMM Bitcoinに登録する
- DMM Bitcoin取引所でNEMを購入する
▽DMM Bitcoinの登録方法についてはこちら
次回の記事
次回はモナコインの買い方についてまとめてみたいと思います。

丸の内OL3年目の玲奈です。2017年6月から仮想通貨投資を始めました!
誰にでもわかるブログを目指します(∩˃o˂∩)