Segwit2xは破滅する運命?ビットコインの分裂問題を考えてみました!

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こんにちは、丸の内OLの玲奈(@reinabb3)です!(•̤̀ᵕ•̤́๑)

今日は今海外で話題のAriel Deschapellさんの「なぜSegwit2xは破滅する運命なのか」を翻訳してみました!

なぜSegwit2xは破滅する運命なのか

segwit2x

Ariel Deschapellは、マイアミのIronhackコーディング・ブートキャンプで教鞭をとるJavaScriptに精通した開発者で、経済教育財団のデジタル開発部門Henry Hazlittの研究員です。

Deschapellは、ビットコインソフトウェアを変更するための今後の提案(segeit2x)では、望ましい結果を達成できないと主張しています。

ローンチまで10日を切り、目前に迫ったSegwit2xというハードフォークに注目が集まっています。

これまでどの暗号通貨も経験したことのないようなチェーンの分岐が行われようとしています。

Segwit2xは暗号通貨の仕組みとこれまでの認識を壊してしまうかもしれません。

しかし、Segwit2xに関するマイナーと開発者側のやり取りを詳しく見てみると、これらの恐怖は大きく誇張されていることがわかります。

むしろ分割の回避や迅速な解決によっては、ビットコインの価値を保ち、そしてビットコインが価値の保存が可能な資産としての認識を強くする重要な試金石ともなり得ます。

前例のない状況 

New York Agreement

多くの要因がこの状況を助長し、予測不可能で理解し難いものにしてしまっています。

Bitcoin XT、Bitcoin Classic 、Bitcoin Unlimitedの名前でブロックサイズを拡大しようする試みは、過去にも出ては消えていきました。

Segwit2xは、このような以前の試みとは2つの点において異なります。

1つ目は確かな裏付けがあることです。

Segwit2xで予定されているフォークは「マイナー」「ウォレット」「取引所」「決済業者」を含む主要な業界関係者の間で行われた「ニューヨーク協定 」の結果です。

当初、ニューヨーク協定には、ビットコインのハッシュパワーの83.28%と多くを占める22カ国のマイニング企業58社が参加したと主張されました。

この主張はかつてないほど、ハードフォークによるブロックサイズの増加の取り組みを大きく加速させる結果となりました。

一方でこの協定は、当初の発表されて以来、 無視できないほどに支持を失ってしまっており、元々の署名者の大部分が正式にポジションの変更を表明していません。

2番目の重要な違いは、ニューヨーク協定がビットコインプロトコルの変更に関するこれまでの慣習を壊してしまったことです。

これは、ビットコインのコミュニティにおいて多くの議論の原因となっています。

Segwit2xは、ビットコインコアプロトコルを変更によりビットコインを改善しようとするこれまでの試みとは異なり、ニューヨーク協定による妥協の産物として導入が決定されました。

それは、ビットコインおよびすべてのブロックチェーンが厳密に承諾や総意の元に成り立つシステムであるという点で重要です。

つまりブロックサイズの増加のような互換性のない変更を実装するには、ビットコインノードが構成するP2P全体が、ブロックチェーンの分割を避けるためにソフトウェアを同時に更新する必要があります。

このため、ハードフォークの主張する者が次の2つのうち、どちらかを試みることは当然で、当然期待されることです。

第1は、混乱をもたらすチェーンの分割を避けるために、既存のチェーンと互換性のない変更の必要性を説明し関係者から広く合意を得ることです。

第2は、そのような合意を得ることができなかった場合、すでに存在するチェーンへの混乱を最小限にするためにビットコイン・キャッシュのようにリプレイ・プロテクションを実装して綺麗に分裂させることです。

Segwit2xはこの流れを台無しにしてリプレイ・プロテクションの実装を拒否し、さらにソフトウェアの対応に関してもビットコインのコミュニティに広くサポートを求めるような働きかけも行っていません。

この欠陥についてはニューヨーク協定の原文中でも、下記のようなブロックサイズの増加に対する同意はすでに得られているという誤解を与える表現があります。

「署名された企業グループがビットコインの仕組みにおける大部分を占めているから、変更に対する合意がすでに得られている」

合意には程遠い

Far from consensus

もともとSegwit2xにサインした多くの大企業は、ビットコインの仕組みにおける大部分を構成し、明確な合意を示していたように見えるかもしれませんが、徐々にそうではないことがわかりました。

第1に、Segwit2xが実装するブロックサイズの倍増は、 技術的な理由から大部分のオープンソース開発コミュニティによって拒絶されており、最も広く使用され、最も支持されているBitcoin Coreのようなソフトウェアにもサポートされていません。

ニューヨーク協定の署名者のうちの何名かは正式に支持を取り下げています。

この中で特に有名なのは、合わせて13%近くのハッシュパワーを占めるマイニングプールの「Slush」と「F2Pool」です。

多くの取引所が、分裂後もレガシービットコイン(旧ビットコイン:Segwit1x)をビットコインとして認識するとしており、Segwit2xコインは個別の価値単位(Bitcoin 2x)として扱うとされます。

これは、現在のビットコインプロトコルと対応する新たな単価単位にシームレスに置き換えるというSegwit2xの本来の目的と目標に反しています。

私は、Segwit2xの孤立した開発環境では、Segwit2xがこれまでの長い歴史があるレガシーチェーンに取って代わり、ビットコインとしての地位を奪う可能性はほとんどないと考えています。

その理由は下記の通りです。

混乱が予想されること

Scheduled chaos

当初の理想に反して、すべての関係者の合意が得られないままSegwit2xのフォークが行われた場合、ビットコインにとって不必要かつ壊滅的な失敗をもたらすことになるでしょう。

ノード、ユーザーおよび開発者の間で分裂における対立は激化し、2つのチェーンが存続し、2つの金銭的価値も存続しビットコインが2つに分裂することになるでしょう。

しかしこれだけでは警告するほどではありません。これは通常の分裂ではないのです。

リプレイプロテクションが無いことや、独立した金銭的価値を持つ2つのチェーンの存続は、意図しない2重送金やリプレイアタック、様々なソフトウェアとビットコインとの突然の不整合をもたらし、結果としてネットワーク上の多くのユーザーの資金の損失が避けれらない事態となります。

そのような状態がどれほど深刻で、どれくらい続くのかがわからないことが世間に知られ、その結果としてビットコインがどれほど価値を損なうのかはわかりません。

言うまでもなくそのような大惨事は、ビットコインの仕組みとそのすべてのステークホルダーに大きな打撃を与え、Segwit2xの署名者が当初想定していたものとははるかに異なる事態をもたらします。

幸運なことはニューヨーク協定は拘束力があるものではないことです。

ニューヨーク協定の支持者が、最終的にハードフォークによってもたらされる分裂という結末を受け入れる意思があるかどうかは、また別の問題です。

これらの企業はとにかく利益を重視しているし、ビットコインと生死を共にしています。

よってリプレイプロテクションのない深刻なハードフォークの影響により、これらの企業の大部分が消えてしまうのではという意見には疑問が残ります。

しかし単純なブロックサイズの増加のためにこのような危機が生じているということが分裂をさらに不愉快なものにしています。

要するに、参加企業が安全だと考えてニューヨーク協定に合意した当時とは状況は劇的に変化してしまったのです。

そのため、Segwit2xはアクティベートの前にはさらに多くの支持を失う可能性が高くなります。

まだ多くの企業が明確に不支持を表明していない理由は、実際に行動する前に時間が残っている状況で、彼らにとっては最初にニューヨーク協定を破棄する経済合理性がほとんどないからだと考えます。

これらの企業の曖昧な態度によって、Segwit2xはこれまで伝えられてきたよりはるかに少ない支持しか得ることができないでしょう。

このため、ビットコインの分裂によってもたらされるリスクとコストに署名者自身が向き合わなければいけない状況を招いています。

市場が決定する

The market will decide

どのような方法であれ、Segwit2xをユーザーと市場が「新しい」優れたビットコインとして受け入れ、それが当初予定していたように世の中に出現しなければ、市場価格には反映されません。

その価格がどのようになるかを示すもっともよい指標は、Bitfinexのようないくつかの取引所の先物市場でのSegwit2xの価格を見ることです。

現在は元のビットコインの約15%の価値で将来のSegwit2xが評価されています。

分裂した時点のマイニングのシグナリングにかかわらず、ハッシュ・パワーによる戦いは、2つのチェーンの間で瞬く間に行われ、最終的には収益性によってのみ勝者が決定します。

マイナーは初期投資コストとランニングコストが共に大きいので、最終的にはマイナーにとって最も利益をもたらすチェーンにハッシュ・パワーが集まることになります。 

しかし、私たちは現在のビットコインの価値がSegwit2xの価値よりも評価されている状態が続くと確信を持つことができるのでしょうか? 

特に、分裂時はハッシュパワーの流出によりこれまでのビットコインの取引承認時間はとても遅くなります。

最悪のケースでは、ニューヨーク協定で署名した会社がビットコインの仕組み自体のリスクと自分たちの評判を省みずに、経済的な損失を引き起こすことをわかっていながらSegwit2xのマイニングに移行することも考えられます。 
 
Segwit2xについて深く分析してみると、ネットワークの性質を理解していないことだけでなく、そもそもビットコインに価値を持たせようとする観点が欠落していることから、ニューヨーク協定には最初から欠陥があったことが明らかになりました。 
 
上記の理由から、Segwit2xによって生まれる新たな暗号通貨Segwit2xは、どれだけの支援を得ようともビットコインの価値を奪うことは決してできないと考えます。 

欠陥のある見通し 

A flawed outlook

ニューヨーク協定は関係当事者間の合意、ただそれだけのことでした。 

今回の最大の誤りは、署名者がビットコインの仕組みの重要な部分を構成しているため、追加的なサポートがなくてもビットコイン・プロトコルに対する変更を集約できると我々が信じてしまったことです。

この誤った結論に至るには次の2つの重要な要素が影響しています。 
 
1つ目の要素は、コンセンサスの度合いを測定し、安全なハードフォークを達成する上で、ハッシュ・パワーの重要性に対して重きを置き過ぎたことです。

マイナーはビットコインの仕組みにおいて不可欠であり大きな利害関係者であることは間違いありませんが、唯一の存在ではありません。 

究極的にはマイナーを除いたその他の利害関係者の動向も集約されビットコインの価格に反映されています。

しかしマイナーは負担する高額なコストのために無視することは難しいでしょう。 

2つ目の要素は、CoinbaseやBitPayのようなサードパーティのサービス提供者がユーザーへ発言するSegwit2xの前提です。

サードパーティのサービス提供者は自らの発言によって、実際にどのトークンを保持して使用したいのかを操作することができます。

そのような考え方は、これらのサービスのユーザーがビットコインの定義を彼らの発言に従い変更するという暗黙の同意を前提としています。

これは参加者が、この種の信頼と権力を第三者に委譲する必要性を排除することを理想とした、ビットコインの理念に大きく反するものです。 
 
Segwit2xは、ビットコインのスケーリングの議論における妥協案として作られ、宣伝されました。

しかし、それは時代遅れな政治的思惑による妥協に過ぎず非中央集権の理想とはほど遠いものです。

これらの考え方や行動が、自主的かつコンセンサスベースのシステムだとすることはできません。

ブロックチェーンプロトコルの変更には、暗黙の同意ではなく明確な同意が必要です。

CoinbaseやBitPayのようなサードパーティは、Segwit2xのような試みを通じて、サービス提供者や管理人としての役割を果たすことができると信じているかもしれませんが、完全に確立されたノードに新しいルールを守ることを強制することはできません。

また、ユーザーや新しいマーケットに新しいトークンの受け入れを要求することもできません。

これらの事実から浮かび上がるのは、非中央集権的を理想とする政治が任意組織によって奪われた、ガバナンスの新しいモデルです。

Segwit2xは参加者が単に権力や権限を持っていなかったがための妥協案です。 
 
Segwit2xがビットコインとしてのラベルを付けることに成功した場合、関係者の意見の不一致にもかかわらず、ノードの大部分がSegwit2xに対応しなければなりません。

これは、ビットコインシステムにおける大規模で明らかに協調された行動が、ビットコインプロトコルのルールを一方的に変更できることを意味します。

それは、検閲に抵抗し、価値を保管することができるというビットコインの評価を台無しにします。 
 
簡単に言えば、これらの集団が幅広い関係者の同意なしにネットワークルールを一方的に変更することに成功することはビットコインの失敗を意味するのです。

Segwit2xのような議論ある変更が簡単に強制されれば、抗議にもかかわらず他の変更を行われる可能性があり、ビットコインに敵対する行動にも注意が必要になります。 
 
Segwit2xは、基本ブロックサイズを2倍にして一時的な取引手数料を軽減することを目指しています。

しかし、セキュリティ、変化への抵抗、連続性に対する基本的な信頼がなければ、ビットコインのトランザクションのコストは意味のないものになります。

それはビットコインで取引すること事態を無意味にすることにつながるのです。 

ビットコインに対する試練は今後も続く 

The great experiment continues

一見すると、ビットコインを変更することの難しさは多くの人にとっては欠陥であると思われますが、実はこれはビットコインの真理に近いのです。 
 
ビットコインの変更への抵抗力は、ビットコインに価値をもたらす本質的な性質です。

ビットコインの資産性が試されるたびに、ビットコインの信頼性とセキュリティおよび価値の保存先としての土台を強化し信頼を得てきました。  

経済のネットワークが積極的にビットコインにインセンティブを付与することで、歴史上でビットコインが最も安全で信頼できる価値の保存先になる可能性があるのです。  

これまで以上に大きな脅威に直面しても、これらの特性を引き続き示すことができるのであれば、ビットコインが最も安全で信頼できる価値の保存先になる可能性はさらに向上するでしょう。 

Segwit2xはビットコインの資産性に対する初めての試練でもなければ最後の試練でもありません。

旧来のビットコインとSegwit2xの選択は、これまでずっと価値を証明してきた歴史があり、検閲することのできない価値の保存先(ビットコイン)と、一時的に取引手数料が低いニューヨーク協定の妥協の産物(Segwit2x)のどちらを選ぶのかということです。

先物市場が指標になるのであれば、市場の選択は簡単であり、その結果は明らかです。

Segwit2xハードフォークは破滅する運命なのです。

原文はこちら:Why Segwit2x Is Doomed to Fail

玲奈の思うこと

ハードフォークも分裂を引き起こすハードフォークと分裂しないハードフォークがあります。 

ビットコイン・キャッシュも直近ではBitcoinABCというソフトウェアの実装のためのハードフォークを予定しています。

しかしビットコインとは異なり、関係者が特定のブロックから分裂した新たなチェーンをビットコイン・キャッシュと認め、みんなで新たなのチェーンに乗り換えればこれまでのチェーンは死に、新たなチェーンがビットコイン・キャッシュとなるため分裂は起きません。 

   

しかしマイナーや取引所、プロトコルの開発者や対応ソフトウェアの開発者など様々な利害関係者の合意を得ることは難しいのが現状です。

たびたびマイナーとプロトコル開発者が議論をしては折り合いがつかず分裂を繰り返しています。 Segwit2の分裂が起こるとビットコインはいよいよ4つになろうとしています。 

   今後もビットコインが価値を保ち続けるには特定の関係者が全体の総意を無視したハードフォークを繰り返す事態は避けなければいけません! 

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